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ニャンジャ小屋

ニャンジャの隣にはサツマイモが転がってるだけ…。

美少年たちの、孤独と戦争。

 

「戦争」ということについて、これまで色んな本や映画を見て勉強してたけど、知れば知るほど、戦争は大きな怪物なんだって思えるようになってきました。

戦争はこの世のありとあらゆるものを破壊していった、人の命さえ簡単に奪っていく怪物…

今から70年ほど前、そんな戦争のために大勢の人が犠牲になって、まるで人が死ぬことが普通のことになって…もしかしたら明日は自分も死んでしまうんじゃないかという不安と恐怖のなか、大事なものを守ろうと必死に生きてた少年がいた。

今回はそんな話をしたいと思います。

 

「Spiral Spirit」っていう、BLラジオドラマサークルがあるんだけど、そのサークルがポッドキャストで2つの物語を無料配信してました。

「未来帰還」と「記憶再生」という物語です。

 

「未来帰還」は戦争真っただ中の日本が舞台になっていて、「記憶再生」はその続編になってます。

 今回は「未来帰還」を語りたい!

ニャンジャはこの物語を今まで何十回も繰り返し聴いてきた、すごく好きな作品だったんだ。

 

造船業を営む家の長男として生まれた「長門和幸」は、お世話係である「霧島直実」と、腹違いの弟「榛名由紀夫」の3人で、世間に結核と偽ってひっそり暮らしてた。

 

いいですにゃー。もともと僕はこういう話が好きだった。世間の影に隠れて、自分たちだけで協力しながら生きてく話が…

でも、和幸たち3人は世間とはあまり関わらないけど、完全に隔離されたわけじゃなくて、時々農家に食べ物を分けてもらったりするんだけど。

戦争中なので、彼ら3人も他よりは余裕があるけど、生活は楽じゃなくて、食べ物があまりないからときには道に生えてる草も食べてたっていうのが、なんだかたくましいなと思いました。

 

3人とも美少年だけど、彼らは決して恵まれていない。それぞれ言えない事情があって、そのことを隠しながらずっと一緒に暮らしてたんだ。

 

直実は、ただこのまま静かに生活して、いつか戦争が終わればいいと思ってた。

直実は和幸が好きだった。ただ和幸の幸福だけを考えながら生きてて、そのためならどんなことでもするつもりでいた。

 

由紀夫は直実のことが好きだった。けど直実が和幸のことを好きでいることには薄々気付いてて、直実は和幸のことしか見てないことに孤独を感じてた。

 

和幸は直実の感情には全く気付いてなくて、直実のことはずっとお世話係ぐらいにしか思ってなかった。

 

僕は、和幸がこの3人の中では一番好きだった。和幸みたいな人になりたいと思ってた。和幸は、他人と積極的に関わろうとするタイプじゃなくて、ずっと漠然とした不安を抱えてて、そのため他人の気持ちとかには全然気付けてなくて、いつも孤独で、悲しい人だった。

 

そんな和幸のことを必死に守ってた直実もまた、すごい悲しい人だと思った。直実はただ和幸を愛してた。決して和幸が自分のことを好きになってくれなくてもいい。ただ和幸が幸福になれたら、それだけでよかった。

もう何か…病的に好きなのか…

好きな人のためならどんなに傷ついてもいいなんて、なかなかできることじゃないです。

由紀夫も、どんなに頑張っても絶対に叶わないと分かっていながら、直実のことが好きで、その気持ちがどんどん大きくなっていって、最後は直実にすごい軽蔑され、ひどいこと言われるけど、それでも直実のことは好きで……

 

…この3人は、誰も幸福にはなれない運命だったんだと思います。

戦争が無かったら…たぶん戦争が無かったとしても同じだと思った。

 

でも何といっても、僕は和幸が好き。

和幸がもう…鈍感で、弱くて、孤独な人で…それがすごくいい。

ずっと1人で生きてて、誰にも本当のことは言えないでいて、ずっと孤独を感じながら生きてた和幸がもう……頼むから誰か今すぐ300億円ぐらいあげて欲しい!

 

和幸みたいな、自分じゃ何もできない、無力で弱くて、目を離したらすぐフラフラ歩いていってしまうような人って、とても危なっかしくて1人にしておけなくなるから、きっと直実も和幸のそんなところが好きだったんじゃないかと…

「あいつは僕が居ないと何にもできないから」って?

 

いいですにゃー。誰かに完全に守られてる人ってうらやましい。

 

和幸みたいになりたい人生だったにゃ……

ニャンジャ、どっちかっていうと受けタイプだから…

 

まぁいいけど……

戦争とBLって、なんだかいい感じだにゃ~。不謹慎だけど、戦争によって翻弄されていく美少年たちの話を書いてみたい気がした。

 

nekokuro2510.hatenablog.com

 

ニャンジャ。