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ニャンジャ小屋

ニャンジャの隣にはサツマイモが転がってるだけ…。

君たちはどう生きるか

 

君たちはどう生きるか (岩波文庫)

君たちはどう生きるか (岩波文庫)

 

 

 ニャンジャの読書感想は面白くないけど、この本は面白かったですニャ!

それは、「君たちはどう生きるか」という本だ。

 

え~…この本の初版は…1937年!!ニャンと!?昭和12年の本だったのねん。。

昭和12年というと、盧溝橋事件が起き、日中戦争が始まったころですニャ。そして、第二次世界大戦がはじまるわけだニャ…。

 

当時の日本は、「大日本帝国」という名前で、少年少女の読む本と言えば、カタい軍国主義のものばかりで、とてもイキイキした冒険小説なんかは、無かったわけで…

そんな中、彗星のように登場したのがこの「君たちはどう生きるか」という本です!!

僕はこの本を読み終わったとき、すごいスッキリした爽やか~な気分になりました。

まさか、80年ぐらい前に書かれた本を読んで、こんな気分になるとは、ニャンだか不思議。。

まるで、目からウロコが何枚も落ちたようだニャ。

 

主人公のコペル君は、銀行の重役だった父親のおかげで、裕福な生活が出来ました。父が亡くなったあとも、コペル君は母親と東京郊外の家に引っ越しますが、それでも他の友達と比べても良い暮らしぶりでした。

コペル君は成績優秀で、いつも上から1、2番目でした。

ある日コペル君は、親友の浦川くんが何日も学校に来なかったので、家に寄ってみることにしました。浦川くんの家は豆腐屋です。

コペル君は、初めて浦川くんの家に行ったとき、ビックリしました。浦川君の家は、とても貧乏で、みすぼらしかったのです。

 

コペル君の家より遥かに貧乏で小さい家の前の路地では、ボロい服を着た子供が遊んでました。

そのとき、浦川くんの姿が見えました。

浦川くんは、エプロンを付け、真剣に豆腐を作ってました。その姿は、普段同級生からバカにされてからかわれてる気弱な浦川くんとはまるで違い、立派な職人のように見えました。

浦川くんは、病気で寝込んでる若い豆腐職人の代わりに、豆腐を作ってたために学校を休んでたんです。

浦川くんは、コペル君とは違い、働かないと生きてけません。

コペル君はそのことに気づき、ショックを受けます。

コペル君は優秀で、いつも成績が良かった。何故なら勉強以外、何もしなくても良いんだから。成績が良くなるのは当然だ。けどそんなことが一体何になるんだろう…?

 

浦川君の豆腐屋では、若い職人を何人か抱え、女中も1人居ます。

病気になったら、休むことができるので、まだ恵まれてるでしょう。

ところが、世の中には浦川くんの豆腐屋より厳しい環境で働く人がたくさん居ます。

工場で働く人です。

彼らは学ぶチャンスがないので、自分の労力だけを頼りに生きてかないといけません。

 

真夏だろうと真冬だろうと、彼らは工場で埃まみれになって働く以外何もできません。

なので彼らは必死に厳しい環境に耐えて頑張ってる。

けど、そういう人たちが、一番体を壊して働けなくなるリスクがあるんだ。

 

コペル君は、とても憤慨します。「そんな世の中間違ってる!」って…。

 

僕はこの、浦川くんの話が読むの辛かった。僕も以前は、材木工場で仕事をしてた。

そこでは巨大な電ノコが高速回転してて、指を切断した人も居た…

僕も、うっかり手を丸太の下敷きにしてしまい、爪が剥がれたことがあった。

けど、そんな環境じゃないと生きてけない人が、今でも大勢居るよ。

そのことを考えると、何ともやりきれない…。

僕はもっと、明るい安全な職場を作りたいと思った。

そのためには、特殊な技能が必要なんだ!

 

もっと楽しい環境を…農業をやって、素敵な工房も作って…仲間とワイワイガヤガヤ、楽しく日々を過ごしたいもんだにゃ~…ネットラジオもやったりして!

むしろやるべきだよニャン!建築の技術を身に付けるニャンーー!!

 

 

 

コペル君には浦川くん以外にも、北見くん、水谷くんという親友が居ます。

彼ら4人はある日、固い約束をします。「もし、上級生に目を付けられてる北見くんが上級生に捕まって殴られるようなことがあったら、僕らも全員、殴られよう。」って…

 

僕ら親友!もし4人のうち誰かが苦しむなら、残りの3人も同じ苦しみを喜んで味わおう。っていう、三国志みたいな誓いを交わすんだね。

死ぬときは一緒だ。って??

 

そして……その数日後、コペル君たちが恐れてた事態は、現実になってしまったんだ!!

北見くんが、上級生たちに囲まれて、今にも袋叩きにされそうになってるのを、コペル君は見てしまった。すると、水谷くんと浦川くんは、約束のとおり、上級生の前に出ていき、北見くんと同じ目に遭おうとした。「さぁ、殴るなら殴れ」と。

でもコペル君は、上級生の怒鳴り声にビビって、動けず固まってしまった。

そして北見くんたちは、とうとう上級生たちにボコボコにされてしまう。

コペル君はただ見てることしかできなかった。

授業のサイレンが鳴ると、上級生たちは引き上げていき、北見くんたちも、何とか立ち上がって、3人で肩を組みながら、その場をあとにした。

コペル君には、3人の後ろ姿がまるで、名誉の負傷を負った英雄のように見えたでしょう!

コペル君は、完全に、彼ら3人に置いてけぼりにされた。

その後コペル君は、高熱を出して学校を休んだ。

2週間ぐらい、寝込んだコペル君は、伯父さんがお見舞いに来てたことに気付く。そして、伯父さんに全部話した。

 

普段から親友と思ってた3人のピンチに、自分だけ何もできなかったこと。

もう3人は、自分のことを嫌いになって、遊んでくれないだろうな…ってこと。

 

親友を裏切った自分に、もはや生きる資格はない。ってぐらいにまで落ち込んだコペル君は、何度も何度も泣いた。

そして、これからどうすべきか伯父さんに訊ねた。

どう謝れば許してくれるだろうか…?

すると伯父さんは、「手紙を書きなさい」と答えた。

「どう謝れば許してくれるかなんて分からない。もしかしたらもっと悪いことになるかもしれない。けど、何もせず悩んでるくらいなら、今すぐ手紙を書いてみるべきだ」というアドバイスが、コペル君を後押しし、コペル君はその夜、謝罪の手紙を書いて送った。

返事は何もないまま、4日ほど過ぎた。その頃にはコペル君はもう元気になって、熱は下がっていた。

 

北見くんたちは、あの手紙を読んでくれただろうか?どんな風に思ったろう?許してくれるかな?いや、もうそんなことはどうでも良い。学校に行ったら、まず一番最初に北見くんたちに謝ろう。

と思ってた時に、北見くんたちが、コペル君の家にやってきた。

コペル君は部屋から飛び出して玄関に走って行った。

北見くんたちは、コペル君のことを怒ってなかったんだ。あのときコペル君だけが殴られなかったことなんて、それほど気にもしてなくて、むしろコペル君がそんなに思い詰めてたんだってことを手紙で知って、逆に申し訳ない気持ちにさえなってたんだ。

そしてコペル君は、以前と同じように、4人で仲良く遊べるようになったのでした。。めでたしめでたし  

END

 

 

なにこの青春爽やか小説!?もう何か、全部が上手くいくって感じ。

この本は、戦時中、しばらく発禁にされてたんだよね。で、戦後再び読まれるようになって、人気が出たらしい。芝居にもなったとか?

いまなら完全に、BL化してるよ。

昭和初期の本なので、昭和ロマンな美しい雰囲気も漂ってて、すごい良かったですニャッ!

ぜひ、この「君たちはどう生きるか」という本は、何度でも繰り返し読みたいですニャッ!

120点!!

 

ニャンジャ。