読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ニャンジャ小屋

ニャンジャの隣にはサツマイモが転がってるだけ…。

赤い大公 ハプスブルク家と東欧の20世紀

 またまた面白い本を見つけたよ!僕が好きなジャンル、ヨーロッパ貴族ものの物語だ。

それは…

赤い大公:ハプスブルク家と東欧の20世紀

赤い大公:ハプスブルク家と東欧の20世紀

 

 「赤い大公 ハプスブルク家と東欧の20世紀」

 

ハプスブルク家は、16世紀にヨーロッパの殆どを領地にしてました。その頃はまさにイメージ通りの貴族の生活ぶりを満喫してたでしょう。大きいお屋敷に、広い庭園……

華やかで優雅な日々よ……

でも!!

18世紀になると、だんだん領地を取られるようになり、少しずつハプスブルク家は光を失っていきます。

そして、この物語の主人公「ヴィルヘルム・フォン・ハプスブルク」が生まれた、19世紀末になると、とうとうハプスブルク家は崩壊してしまいます!!

 

ハニャニャ~(-_-;;)

 

ヴィルヘルム氏は、将来はハプスブルク帝国の王になり、ヨーロッパに君臨するハズでした。ところがハプスブルク家が崩壊したあとは、オーストリアから無一文で追い出され、友人も収入減も失ってしまいます。

でも、彼ヴィルヘルムは、ハンサムな若い貴族だったので、オーストリアでの人気は絶大でした。

ヴィルヘルムは、フランス・パリへ行き、そこでは、若い美青年と関係を持つようになります。彼は同性愛者だった。

 

そして、ヴィルヘルムは友人に裏切られ、詐欺の犯人に仕立て上げられます。

裁判で、友人に同性愛者であることも暴露され、ヴィルヘルムは絶望のどん底に叩き落されてしまった。

「そ、そんなバカな…アイツが私を裏切るとは……」って。

それまでの彼は、他人を疑うということを知りませんでした。

 

ヴィルヘルムは子供の頃は美少年で、周囲の人々から愛されて育ちました。大人になってからも美青年で、周囲からチヤホヤされてました。ヴィルヘルムは、自分に近づいてくる人はみんな非の打ちどころがない善人で、悪人は1人も居ないって思いこんでたようです。世の中に悪人は居ないって…それがダメだったんだ!

 

ハンサムで、世間知らずの貴族となると、世間の人々にとっては格好の餌食である。

 

信用して疑わなかった友人に裏切られたヴィルヘルムは、人間不信に陥り、その頃の彼は、人間よりも以前飼ってたネコのことの方が重要だったようです。

「あの頃飼ってたネコに、もう2度と会えないなんて残念だ…」って呟いたとか…。

 

うーん…貴族の人って、普通の人とは違うって思ってたけど、パリに居た頃のヴィルヘルムは、ヒドイ目に遭ったり、良いこともあったりして、そのたびに感情を表してて、何だか親近感が湧きます。

お気に入りの美青年と一緒にスキー旅行に行ったときの写真が掲載されてますが、ツーショットで写るヴィルヘルムが、すごくご機嫌に見えた。

この本は、想像してた貴族の生活とはまるで違ってたけど、面白い本でした。

 

まるで僕も、ヴィルヘルムのよき友になって、一緒に災難に巻き込まれたり、遊んでる気分になった。

最終的に彼は、ハプスブルク家再興の夢を叶えることなく、反ナチスのスパイとして牢獄に入れられ、53歳で孤独な死を迎えました。

それが、ヴィルヘルムの生涯だったとは、ニャンとも…不運な気もしますが、面白い人生だったんじゃないかとも思いました。転がる石のごとく、1910年から1940年代のヨーロッパを転がっていき、情熱と冒険に満ちた人生…。

うーん、ロマンあるニャー。

 

95点!!この本は、4600円もするので、図書館で借りることをおススメしたい。僕ももちろん図書館で借りました(^^;)。。

 

ニャンジャ。